生活#23

家の近くにあった市民センターみたいな場所の3階。休憩スペースかつロビーみたいな感じ。オレらはそこでPSPを持って集まって夜までゲームをする。青色でウルトラマンサイダーのシールが付いたカセットケースにはモンハン3rdとぼくのなつやすみ4が入ってる。窓からは教習所が見える。

f:id:extrance178:20230329095249j:image
中学生の時の記憶って空が暗くなってきてる藍色の夕方の思い出ばかりで、画質が悪いような気がする。電車乗ってるとたまにYouTubeでなるような、ボヤけた感じ。今日会った友達と明日も会う。コンビニの雑誌の表紙の誰かが、ファンタを買うオレらを見ている青いジャージで青いジャージとすれ違う。

f:id:extrance178:20230329095310j:image
自分の身の回りだけの、半径いくらかの社会は春になる度に拡大していてある程度の期間が経たないとそれに気がつかないと思う。懐かしい曲を聴いてその人を思い出すみたいに、懐かしい匂いを嗅いでその時の周りの風景や色を思い出す。砂利道と田んぼ道と気づいたら無くなってた建物と親が乗ってた車。


そういうのを大切にしたいし忘れちゃいけないと思うんだよねってのをおれはずっと誰かに言いたくてここまできてしまったと思うし、ここまでめんどくさく捻くれて拗らせて逆張りみたいなダルい生き物になってしまったと思うことはある。


未来のキラキラした理想像みたいなものを思い描いた結果ではローファイな音像や映像は出来ないんだよきっと。


久しぶりに実家に帰った時、あの電柱はもともとあったのか、最近できたのか、で言い争ってる友達をみて、どっちでもいいんだけど、これだよこれ〜って気持ちになったことがあった。


あれもこれも小学1年生の時に親がDSを買ってくれなかったせいで、野生を忘れてしまったサファリパークみたいな人間になった。自分の秘めたる野生を信じて疑わないのにぬるま湯で動物として生きてる。これでいいか〜じゃないんだよなそろそろ

f:id:extrance178:20230329095342j:image
結局お前はグランドセフトオートリバティーシティのチートコードをまだ覚えてんのかよって話