生活#15

初めててごねハンバーグというメニューを見た時。ハンバーグって手で捏ねて作るものだけじゃないのか、と。そうだよな。

ハンバーグ工場で決められた分量のミンチが丸められて空気を抜かれ、俺らの知ってるあの形になってご家庭やスーパー、ファミレスとかに届いてんだよな、と実感した日。ハンバーグ工場見学行きて〜!

でも、それまで当たり前のはずのてごねが付加価値となってハンバーグのレア度を上げていること。ちょっぴり不思議な感覚だった。別に当時の俺は今をときめくティーンエイジャー。でごねだろうが工場で作られてようが肉は肉だ。もっと持ってこい。みたいな気持ちではいたけれど、時は立って再来年にアラサー。あの時に感じた、当たり前のはずが、オプションになっている感覚みたいなモンの捉え方は変わってきたんじゃないのか、と思った。

先週から社会人として働いて、今日、休憩中にビルの隙間でたばこを吸っている時に感じた。

がきんちょの頃は、すれ違った人に挨拶できたらすごいね〜が、今じゃもう毎日、俺じゃない企業の顔として、知らない人に挨拶するのが当たり前みたいな、てごねハンバーグとは逆のパターンもあるのか、みたいなことを考えながらたばこを吸っていたら休憩はあっという間に終わった。f:id:extrance178:20220407021519j:image

帰りに少し下北をぶらついたら1年前にとても傷つけてしまった人とすれ違った。どう話しかけようか。とか。知らない人に挨拶ができたら褒められたあの日と、知ってる人にすら話しかけれなくなった今の自分で変な気持ちになった。今日も今日とて猫背。明日は仕事が休みだけれど、明日もきっと猫背だし、変わらないところは変わらないくせに見えないところでも人はどんどん変わっていくんだなあ。23歳になった。f:id:extrance178:20220407021459j:image