生活#18

仕事の締め作業がどうにも終わらないから不貞腐れて5階の屋上でサボっていたら新宿が見えた。あ、なんかデカくて光ってるビルだ。この前誰かが下からのアングルでインスタに載せてたな。一昨日は下北の職場から家まで歩いて帰ってみたりもした。電車に乗って6分の距離は1時間弱歩くだけでたどり着けてしまった。東京は街ごとに別々の離れた場所みたいだなといつも思う。でも想像よりも実際の距離はとっても近くて、地続きで繋がっていることを感じた。これはとてもおもしろいから今は栃木には戻りたくない。

夜の下北の喫煙所はゴミがいっぱいでゲロ臭い。土日が近づくにつれてゴミは増えるし臭いもキツくなる。小田急の出口から商店街のアーケード入口までの道に座り込んで、酒を飲む人の多さでまた土日が来ることに気づく。違った髪の毛の色と色んな種類の缶のお酒。みんな土日休みか。いいな。うらやましい。

昼の土日は人が多すぎる。10m歩くたびに緑のパンツを履いて白の上着を来た女性とすれ違う。トレンドか?流行りすぎだろ。目に優しい。

朝は全然人がいない。掃除してるおばちゃんと、昨日に取り残された道端の酔っぱらいオジ。散歩中のワンさん。とてもかわいいな。


近頃は薄暗いのに明るい(ちょっと言葉が難しい)夕方の時間が長い。着ているTシャツもくっついてなんとも蒸し暑いからそろそろ夏が来るなあと思った。あれ梅雨終わった?まだか?てか梅雨って入ってた?分からねーーー梅雨って人間の匙加減だろ。俺が気象庁に務めたら、なんとなくで梅雨のタイミングをニュアンスで決めたい。

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最近はとても忘れっぽい。2、3年前に悲しいことやどうしょうもないことがあれば、この世の終わりだと思っていたし、毎回120%で受け止めて、キャパオーバーの末にくたくたになって、その感情を無理やり集めて無理やり詰め込んだようなパンパンのクソデカいバッグを引きずりながら生きてたけれど、今はそのバッグに何が入っているかなんて覚えていない。なにかとっても大切なものが入っていた気がするんだけど、忘れてしまった。食べ物が消化されて排泄するみたいに、感じたことを自分の中に留めておけなくなった。毎日がとてもあっという間だと思う。

くちいっぱいにペプシを飲む。くちのキャパも毎回忘れるから少しだけ溢れてマスクについたりもする。